2017/06/14 10:05

プレミアムブランドの競争激化か

欧州メーカーの第1四半期決算、好調に推移

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ドイツメーカー3社、ボルボとも増収増益

 

円高による為替差損に苦しむ日本メーカーに対し、ヨーロッパメーカーの業績は今のところ順調だ。’17年の第1四半期(1〜3月)の業績を見ていくとドイツメーカー3社に加え、ボルボも増収増益を確保。日本で人気の高いブランドは揃って好調のようだ。

 

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 ’16年通期には排ガス偽装による赤字から立ち直ったフォルクスワーゲングループ(VW)は、第1四半期も売上高10.3%増、営業利益27.0%増、純利益45.9%増と好調そのもの。世界販売台数は中国における小型車減税枠縮小の影響で0.5%減とわずかに減ったが、ポルシェやシュコダ、セアト、ベントレー、ランボルギーニなどの台数増が売上高と利益を押し上げ、VWブランド車やアウディの台数減を補っている。排ガス偽装の制裁金やリコール費用はすでに計上済みのため影響は小さく、加えてコストダウン効果により利益を確保した形だ。

 

 ダイムラーグループは昨年の第1四半期はメルセデス・ベンツSクラスやEクラスの販売減に見舞われていたこともあり、今年はEBIT(利払い・税引き前 利益)と純利益が大幅増。VWと違って中国での減税枠縮小の影響も少なく、世界販売も全地域で増加。新型EクラスやGLCを始めとするSUVの好調も利益増を後押ししている。

 

 BMWグループも各ブランドの販売が増加し、ロールス・ロイスの台数増なども利益に貢献。開発費用の増加などで昨年同期は低迷していたEBITも増加し、純利益もダイムラーとの差を縮めている。メルセデスとBMWの競争は一段と激化しそうな様相だ。

 

 一方で企業規模や販売台数はドイツメーカーほどではないが、ボルボカーズの好調ぶりも見逃せない。90シリーズの登場により売上高、営業利益、純利益とも に2ケタ増となり、成長ペースは過去最高を塗り替えた’16年以上。約476億スウェーデン・クローナの売上高は円換算すると約6000億円程度なので、3兆円近いBMWよりも少ないが伸び率は同等。数字ではドイツ3強におよばないものの、プレミアムクラスに踏み込んだボルボがどこまで業績を伸ばしてくるのか、今年の注目ポイントといえそうだ。

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